モンハンワールド・ベータ 感想!
アクションゲームとしてはびっくりするほどいつものモンハン
良くも悪くも、わりといつものモンハンである。
マップがシームレスになったり、キャラクターがフルボイスで人語を話したり、マルチプレイの環境が整備されたり、「導蟲」の存在、そしてモンスター同士の激しい戦闘などが『ワールド』の目玉として大々的に発表されていたが、まあ、個人的にはけっこう「いつものモンハン」といった印象である。
その理由としては、上記のようにシステム的には非ナンバリングタイトルらしく従来になかった面白いアプローチがなされているのだが、アクションゲームとしてプレイヤーが担うキャラ操作の本質的な部分は正直既存の作品のマイナーチェンジの域であり、やや物足りない印象だったからだ。
マップがシームレスになったと言っても、『ワールド』はモンスターの発見・未発見によって戦闘パートと探索パートが如実に分かれている仕様であり、モンスターの行動ルーチンを見ても、ある程度戦ったらあからさまにエリアチェンジをしてくる面などは変わらない。
よって従来のように「逃げるモンスターを追って倒す」感覚も変わらない。モンスターのエリアチェンジは多めだが、あまりストレスを感じないのはシームレスのいい点だと思う。
ハンターのアクションは、個人的には『クロス』のスタイルや狩技が馴染まなかっただけに、今回のシンプルなアクションは嬉しい……が、高望みするならばもう少し変化があっても良かったと思う。でもボウガンはとても楽しいです。
グラフィックはとてもキレイ、UIは好みが分かれるかも
縄張り争いや捕食行為、モンスターが弱肉強食の世界に生きているという感触。
「モンハンにもっと生態ドキュメンタリー映画のような演出を!」という声は、昔から一部ファンの間で強く望まれていたことであった。
『ワールド』はベータを少しプレイしただけでもこういった声にかなり応えてくれていることが実感できる。そしてそういった演出をグラフィックの鮮やかさがよりいっそう引き立てている。
しかしそのグラフィックも画面の明暗の設定をキチンとしなければ若干の眩しさを感じるかもしれない。
慣れもあるのかもしれないが、とにかくゴチャっとしていて情報量が多い。スタイリッシュになったUIも相まって、細々とした情報が画面いっぱいに広がっているように感じる。この辺りは好みが分かれるところかもしれない。
まとめ
心配されていた、いわゆる「コレジャナイ感」についてはプレイしてみるとさほど感じない。
「コレジャナイ感」については『4』で本格的なストーリーが導入されたときもコミュニティ内で議論が起こっていたが、そのあたりをさほど気にしなかった人ならすぐ馴染むと思う。
なぜなら前述のとおり、モンスターやハンターの挙動、操作等はとても馴染みがあるいつもの『モンハン』だからだ。あるいは「いつもと違った雰囲気でも挙動や操作が従来のモンハンの世界に引き戻しにくる」と言ってしまうと少し意地が悪いだろうか。
私のように従来のモンハンから脱却したいい意味での「コレジャナイ感」を求めていた人は少し肩透かしをくらうかもしれない。
私としては購入はもう少し考えてから決めようと思います。