空室四号

ゲームコラム中心雑記ブログ

CoD:WW2開戦前夜――CoDにおける我々初心者の立場について

最後に生き残った虫だけが力を持つ

蠱毒(こどく)。古代中国における呪術。

多くの虫を同じ容器の中に放り込み、最後の一匹になるまで闘わせる。そしてその最後の虫、たった一匹だけ生き残ったその虫は、民族の中で神霊として祀られるという。

……そう、対戦ゲームにおいての初心者は、この同じ容器に入れられた虫に近い。

大抵の人は何べんやってもまったく勝てなくて、怒ったり、むなしくなったり、最後にはつまらぬ時間の無駄だ、 と辞めてしまう。しかし一部の強者たちは、そんな苦労など知らぬとばかりにすり抜けるように勝ち上っていく。

食うものと食われるもの。この世どころかゲームですらも弱肉強食なのだ。

……ただ虫と違うところは、食われても次あるということ。力があるから残るのか。残るから力がつくのか。できれば後者の可能性もあると信じたい。継続は力なり。そう信じて。

 

誰だって蠱毒……いや孤独な初心者のころがあったはず

僕が『CoD:IW』にて初めてCoDシリーズに触れて一年が経つ。

2016年春、『バトルフィールド4』のワンコインセールにて対戦FPSの門を叩いた僕は、とにかくあらゆるFPSを経験しようと話題になりそうなFPSを片っ端から買ったのだった。

オーバーウォッチ』、『レインボーシックスシージ』、『タイタンフォール2』、『バトルフィールド1』、そして『CoD:IW』だ。

CoDシリーズに触れた感想としては良くも悪くもシンプルな対戦FPSであったということ。

ブーストジャンプや壁走りなど縦の動きはあるものの、とにかく戦闘自体はシンプルに尽きる。一番人気があるモードが伝統のチームデスマッチであったこともその理由のひとつかもしれない。

マップも撃ち合い前提でタイトに練られており、BFで広いマップと大人数の群れの中でぼんやりとキルをあげていた僕はCoDで初めて撃ち合いのシビアさを知ったのだった。

立ち回りはもちろん、エイム力、反射神経、障害物を駆使しキャラクターの身体の一部を隠すだけで勝率が如実に変わってくること(もちろんBFでもそうなのであるがCoDはとにかくこれらがなければなかなか勝てなかった)。何よりも浮き彫りになる少人数チームの一員であるという責任感……

そしてスコアストリーク。デスすることなくスコアをあげ続けることで使用することができる強力な武器。強いものがより強くなっていくこのシステム。何回も相手にスコアとして食われては、自分自身は一度もスコアストリークを使うことなくマッチを終える。何度も心で仲間に「すまん」と謝った。

……初心者のうちは何より孤独である。暴言も受けた。強者は孤高だ。孤独ではない。『はじめの一歩』の鷹村も言っていた。

ということでおそらくこのシリーズ、人口が多いこともあって、ユーザー間でも初心者はそこまで望まれていないし、メーカー側も初心者を取り込む配慮という面ではあまり力を入れていない。ただ敗北だけが己に「生き残ってみせろ」と告げるのみだ。

初心者は心を強く持て!としか言いようがない気がするが……

 

でもウォーモードは命が軽く初心者向きかもしれない

いきなり前述の文章をひっくり返すわけだが、『CoD:WW2』は離れていったファンを取り戻すことを強く意識しているだけあって、より一層初心者置いてけぼりかと思いきや、新しいモードである「ウォーモード」はベータをやった限りではけっこう初心者向けだと思った。

「ウォーモード」は様々な目標を攻撃側・防衛側に別れてこなしていくモード。

制限時間内に目標を達成・阻止することだけが勝敗を分けるので、わりとデス前提で突っ込むことも大事であり、デスによって仲間に直接迷惑をかけることはあまりない。もちろんその間人数が減るのは痛手ではあるが。戦績にてキルレシオが表示されないことも良心的だ。

ただその代わり、『CoD:WW2』のシステム自体はかなり誤魔化しがきかない仕様となっている。

アクションがシンプルになったので個人技として光る部分は純粋に腕だけであり、より一層チームとしての立ち回りが大事になるかもしれない。

とにかく徹頭徹尾お手本のようにシンプルなFPS、それが『CoD:WW2』。初心者は揉まれてみる価値があるのではないだろうか。僕も揉まれます。