空室四号

ゲームコラム中心雑記ブログ

『モンスターファーム』ってどうなった? ひっそりと終了したシリーズからブランド維持の難しさを知る

モンスターファーム』というゲームがある。いや、「あった」というべきだろうか。

発売当時爆発的に流行ったソフトで、その後何本もシリーズや関連作が発売されていたはずなのだが近年その名前を見ることは滅法なくなってしまった。

ゲームをあまりやらなかった方でも、「そういえば最近聞かないけど一体どうなっちゃったのかな?」と思った方も多いのではないだろうか。

 

モンスターファーム』は手持ちのCDを読み込ませることでゲーム内にモンスターを生み出すことができるシステムを看板に掲げ登場し、「画期的なシステム!モンスター!育成!収集!今をときめく歌姫あみ~ゴがCMに!」と当時の時流を完璧におさえたまさに「モンスター」タイトルだった。

その盛り上がりは続編『モンスターファーム2』にて最高潮に達し、ゲームシステムや世界観の成熟はもちろんアニメ化等のメディア展開も行われ、急速にファンを増やしていった。

その後もアニメ化によって獲得したキッズファンを意識してかカードゲームや任天堂携帯機でもソフトを展開、本流のコンシューマーでもPS2にプラットフォームを移していくのだが……この辺りからユーザーたちは「ナニカチガウ」と困惑し雲行きが怪しくなる。

 

どんなゲームシリーズにも共通する話なのだが、シリーズが成熟しユーザーもついてくるとシステムや世界観のいじり方が圧倒的に難しくなるものである。

「新作を開発するにあたり旧作から何を捨て新たに何を取り入れるのか?」

キャラクターの造形の変更、ゲームシステムの調整、廃止、導入、難易度のバランス……単純な話であるがそのひとつひとつに莫大なユーザー数の増減がかかっているのである。ゲームシリーズ共通の話と書いたがこれはどんなものの商品開発においても共通の話かもしれない。全力を傾けた旧作をそれを上回る力で改良していかなくてはならないのである。

 

何にせよ、『モンスターファーム』は莫大に存在したはずのユーザーから忘れられるようにひっそりと消えた。

アクションを取り入れたり、RPGを取り入れたり、モバイルアプリやオンラインゲームに参入したものの当たらなかったようだ。

「またこういうゲームやりたいなぁ、続編が待ち遠しいなぁ」という熱意ある期待に答えていくのはとてつもなく難しいのである。

 

現在のゲーム業界を見てみるとゲームIPの維持というのはさらに厳しく難しい問題となっている。正直大型ゲームIPまでその地盤がぐらつき始めていると感じることすらある。何度か本ブログでも書いているが『メタルギア』の突然の終了は本当に残念だった。

システムやバランスや不具合の問題がアップデートによって解決できるのはゲームの良いところではあるのだが、資金の問題はどうにもならない。

ゲームはひとつの作品だが、当たり前に商品でもある。シリーズ維持に予算がさかれなくなったとき、そのブランドは終了せざるを得ないのだ。