読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

空室四号

感謝と贖罪

和ゲーは終わった? 試される国際競争力

「和ゲーは終わった」

こういった言葉がネットコミュニティで囁かれるようになって久しいけれど、果たして本当に和ゲーは終わってしまったのだろうか?ところで「洋ゲー」と言われるのに「邦ゲー」じゃなくて「和ゲー」って言われるのは何でなんだろう(素朴な疑問)

 

「和ゲーは終わった」と言われるようになったきっかけは、単純に洋ゲーが続々と進出してきて競争を強いられているという背景からではないかと思う。今はグローバル社会、ゲーム業界も他の業界と同じなのだ。

もちろん、「家電はやっぱり日本製」「車はやっぱり日本車」といったように、和ゲーならではの良さというものもある。

しかしそれは映画界のそれに近く、「邦画ってアニメ映画は世界でも評判いいのだけれど……」というようなニッチな活躍にとどまってしまっているのも事実だ。

しかも海外製のアニメ映画が不調というわけではないように、ゲーム業界でも最近は『undertail』というような「和ゲーナイズド」された質の良い洋ゲーも登場するなど、結局は単純に国際的な競争に巻き込まれているというのが原因なのだ。

 

内需の方はと見てみると一応まだまだ健闘しているようにも見える。なんだかんだ洋ゲーはジャンルとしてもアクションやFPSばかりだし、主人公はゴリゴリのマッチョだったりするし、昔から和ゲーに親しんできた人には馴染めないものも多い。

でも気がかりなのは、内需だけでは結局パワーが足りないということ。

 

大作を作るにはお金と時間と創造力というパワーが必要なわけで、中でも特に重要なのはお金であって、お金がなければ人材に依存する残り二つも上手く回らない。

そしてとにかく日本のゲーム会社は海外に比べてお金がないのだ。

さらにソシャゲというあまりにも強力な内需があるのも手伝って、今まで日本がメインで世界と戦ってきたコンシューマ部門を縮小している会社も多い。高い海外人気を得ていた『メタルギアソリッド』シリーズ終了の悲劇はまさにここから生まれたと言ってもいい。

 

それでも『BIOHAZARD』や『ペルソナ』シリーズなど一部タイトルは国際競争力も高いし、ニンテンドーブランドもwii時代と比べると落ち着いたもののまだまだ健在で海外ファンも多いものの、むしろ好調と言えるのはそういった歴史あるタイトルだけで、新規ブランドがなかなかヒットしない現状はたしかに和ゲーは終わったとは言わないまでもジリ貧と言えなくもない。

 

思えば、日本ではファミコンを筆頭に当たり前に「子どものおもちゃ」として登場したビデオゲームだけれど、海外では子ども・ファミリーというターゲットはそれまでまともに市場ターゲットにされたことがなく、ニンテンドーセガが海外市場を総取りにしてきた歴史がある。

そういった海外の「ニンテンドーセガキッズ」 達が今こうして強力な競争相手としてあらわれた今、日本はソシャゲで「ゲームに無関心」な層を新しくターゲットにし始めたのは何とも日本らしいと言えば日本らしい。

日本のものづくりの宿命的な帰結とも言える「独自路線」はこの先のゲーム業界で成功を呼び込むだろうか。 是非期待したい。

 

……と、ここまで書いたら『ニーア オートマタ』がPC版を含め海外でも大ヒットだというニュースが目に入った。個人的にはまだまだコンシューマも盛り上がってほしいので嬉しい限り。