空室四号

ゲームコラム中心雑記ブログ

今さらながらガンホーの基本無料CSゲーム『LET IT DIE』を少しプレイした

あのパズドラのガンホーがコンシューマー向けに基本無料ゲームを作った。

 

コンシューマー向けの基本無料ゲーム、というものは前から少なからずあったけど、私はその言葉が醸し出す何とも言えない違和感に気づきながら今まであまり気にしないできた。

でもPSstoreのランキング1位だったし、ハクスラを売りにしてるし、あのガンホーがコンシューマーに参戦てところにゲーマーとして変に野次馬根性が出ちゃったし、なんといっても(基本無料だけど国内はZ指定の理由で)108円だし、まあとりあえずやってみるか、ぐらいの気持ちで『LET IT DIE』をやってみた。

 

上で私が違和感と言ったのは、コンシューマー勢は「基本無料」にはあまり惹かれる人間たちではないから、という意味である。

つまり、ゲームに興味がない人でもとりあえずやってもらうための「基本無料」ならわかるが、コンシューマー勢はもうすでにゲームをやるためだけの機械に高いお金を払ってる連中なのである。

まずハードに何万も払い、さらにはオンライン環境のために年間何千円、加えてソフトに何千円、DLCに何千円……と「面白いゲームができるならばある程度高かろうが買う。ゲームは値段じゃない」と思ってる連中なのであり、さらにいえばむしろ「基本無料」という言葉にアレルギーを起こす人も多いコミュニティですらある。

 

例によって私は最新のゲーム業界のことも詳しくないし調べていたりもしないのだが、これはひょっとしたらガンホー側が「コンシューマー勢を基本無料側に呼び込みたい」と思っているのもあるのかもしれない。事実、基本無料ゲームがあまり注目されることがない海外でも大きな注目を浴びたらしい。

「無料でもこんなに面白いゲームがあるよ。こちらの世界もどうですか。普段使ってるスマホでも遊べるものも作ってるんですよ」ということである。

その点に関しては期待を裏切らない出来だ。これで無料は本当にすごい。当然ながらちゃんと「ゲーム」してる。

世界観もシュールでややブラックなサブカル系で、コメディ調のキャラやメタい感じの演出、スチームパンクな東京のステージややりこみ要素など妥協なし。むしろ世界観やキャラは基本無料ゲームでは末永くプレイしてもらうために気合いの入れどころなのかもしれないけど。

 

そんな業界に新しい風を吹かせそうな『LET IT DIE』ではあるのだが、個人的には「ディアブロでいいかなぁ」と思っちゃったのも事実であり、多分それだけで触らなくなる理由になっちゃいそうでもある。 

ハクスラ要素に期待してたのだけど正直その点に関しては絶妙な「コレジャナイ感」である。多分、もうひとつの売りであるローグライク要素と食いあってるような気がする。

それとやはり「無料じゃない」部分との兼ね合いによるモヤモヤ感。単純に基本無料ゲームをやりなれてないと「楽しいけどどこでお金を取られるんだろう」という感情があったりするわけだが、これはやはり「お金を払ってもいいものをやりたい」と思っている人ほど大きくなると思う。

 

でもこの「基本無料」「課金制」に関しては多分このゲームだけのことでもなければゲーム業界だけの話ではなく、今すごくタイムリーな問題なのかもしれない。

利益が商品そのものの売上とは別の場所で成り立つビジネスモデルというのは、従来の「安かろう悪かろう」というような、商品の値段が優れたものの象徴であるかのような考えを否定するモデルなのだ。

現状ゲーム業界はスマホゲームでその先端をきって莫大な利益を上げたが、ユーザーにはまだ混乱があるように見える。

その点で言っても、この作品もまたひとつのモデルの先端に立っていることは間違いないのだ。